有田焼のまめ知識 | 柿右衛門様式
柿右衛門と言いますと、まず思い浮かべるのは有田焼で、代々の酒井田柿衛門が素晴らしい作品を作ってきたことです。ヨーロッパでも、赤絵と余白の美を特徴とする柿右衛門は大変人気がありました。しかし、そのスタイルは酒井田家だけのもではないようです。当時、有田にある他の窯々でも色絵が作られていて、酒井田柿右衛門に代表される延宝時代に確立された色絵の磁器のスタイルを総称して柿右衛門様式と呼んでいるということです。
有田焼では、生地加飾はその表現方法により、ある程度の粘性が残っている間に行うもの、また完全に乾燥させた状態で行うものがあります。彫り、ホタル手、印花、布目、あるいはくし目などがあります。削り仕上げでは、生乾きの成形品を最終的な製品の形に完成させます。製品によって高台削り、外削り、つまみ削り、あるいは縁仕上げなどがあります。絵付・施釉工程での処理を円滑に進めるために、器の表面をさらし布などで丁寧に水拭きし、滑らかにしていきます。
そして、乾燥させるわけですが、生製品の乾燥を急激に行いますと、乾燥収縮時に亀裂が発生してしまいます。器物は皿板に並べ、陰干し、天日乾燥など、それぞれに応じた乾燥が必要となります。やさしく温かみのある色を取り入れてハイビスカスを描いた上品な有田焼のご飯茶碗があります。丈夫でお手入れが簡単な有田焼は、毎食使用するご飯茶碗には最適です、有田焼らしい美と実用性を兼ね備えたご飯茶碗はプレゼントにお勧めできます。
有田町の直線距離にして東西約6km、南北約2.5kmの範囲の中に有田焼のお店や窯元がたくさん立ち並んでいます。普段は静かな町なのですが、春の有田陶器市が開かれますと全国から100万人以上の焼き物ファンが訪れ大賑わいとなります。有田焼の染付けや色絵、そして金欄手の伝統技法は現在もめんめんと受け継がれています。柿右衛門や鍋島藩窯の流れを汲む今右衛門の焼き物も独自のスタイルとなっています。
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