有田焼のまめ知識 | ミクロス
犬や魚などをデザインした有田焼のミニチュアをミクロスというようです。可愛い動物や家具、あるいはインテリア用品など、さまざまなミクロスがあります。とても愛らしく、何個でも持っていたい気になります。このミクロスの歴史は、1950年に始まるそうです。第二次世界大戦後の有田の窯業界は、アメリカ向けの特需で立ち直りのきっかけを掴んだのですが、その一番手がこのミクロスだったということです。
その後、昭和31年のメルボルンオリンピックで賑わうオーストラリアへ向けて有田焼のミクロスが大量輸出されたそうです。有田焼は磁器の分類にされます。薄くて軽く、いかにも繊細な印象がある有田焼ですが、実は陶器よりも堅くて丈夫で、磁器は日常使う食器としては最適とされています。磁器は陶器より焼成温度がはるかに高く、そのため、原料に含まれるガラス状の成分がよりよく溶融して元の鉱物に近い堅さになろうとするそうです。
ですから、光を通すほど薄くしましても、磁器は優れた強度を持つようになり、指で弾きますと高音の金属音がするほどです。また、土を成形して焼く陶器とは違って、磁器は長石分の多い陶石という石の粉と磁土を混ぜて成形しますから、磁肌のきめも細かくなり、なめらかな手触りが得られます。有田焼と言いますと、種類として柿右衛門と鍋島があります。柿右衛門は濁し手と呼ばれる乳白色の素地に上絵付けする色絵磁器のことですが、有名な酒井田柿右衛門家の技でした。
今では、有田焼のヨーロッパ輸出用の最高級品として位置付けられているということです。濁し手は、有田では米のとぎ汁のことで、きらきらと青白く眩いばかりの白磁の器肌を柔らかく抑え、色絵が素晴らしく融和して目に鮮やかです。苦労の結果、誕生した有田焼万年筆は、硬く、白く、澄んだ透明感のある磁肌を有し、重厚感、そして高級感に溢れ、手に持った感触はまさに有田焼の真髄と言われるほどです。滑らかな書き味はもちろんですが、細部にまでこだわり抜いた仕上がりは、筆記具としてだけではなく、芸術品に値すると称されています。
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